■魏志倭人伝考■2021/04/14
■魏志倭人伝考■2021/04/14
卑弥呼共立以前の100年はかなり過酷な異常気象だったようです。
古木の年輪から酸素同位体比測定による降水量の変動が判明しています。
50年ほど豪雨期間の後、50年ほど干ばつ期間でした。
数年毎の気象変動なら備蓄食料でしのげますが数十年続くと耐えられないでしょう。
加えて200年前後の中国史書に記述のある寒冷期が倭国にも影響した可能性は高い。
寒冷化による農作物収穫の最適気候緯度が徐々に南下していったとすれば
国内において九州中南部や四国南部が優位な地域になってもおかしくない。
朝鮮半島の新羅本紀193年にも「倭人大飢 来求食者千余人」とあり
倭国大乱はこれら異常気象による食料の奪い合いだったと考察する。
この異常気象により、多くの倭人が望んだのが「神頼み」であり
神託を行う卑弥呼を倭国指導者へと推す声が挙がっていったのではないか。